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Plugger's High!

 

 濃密で刺激的だったことは間違いないのだけれど、俺自身それを未だ咀嚼し切れずにいる。あれは一体なんだったのか?そんなPlugger's Highについて、メリーゴーランドのようにまだまだぐるぐる回り続ける頭をようやく一旦制動して、しょうがないのでそろそろ書いてみることにする。(しかも一度書き上げたのに、不注意でデータがどこかに飛んで行って本日書き直し。いろんなところから助け舟が出てデータは戻ったけど、仕切り直して加筆修正)

 

早速送ってくれたので、ひとまずはほとんどを28日撮影担当のイチ(映像作家)君の写真を使用しました。Photo:Ichiとクレジット入れてあるのが彼の写真。

http://fungraph.jp https://www.behance.net/ichi_fungraph

彼の写真は色彩が綺麗で、なんだかストーリーさえも見えてきそうなドラマチックさがある。うちのインスタには彼の写真をもっと上げます。上の俺のポーズは彼のオーダーです。いい写真。足短いけど。加えて、彼の本職の映像が見事。今回もちょいと撮ってもらってます、実は。

一日目に写真を撮っていただいた鈴木 穣蔵氏のは後日公開。

 

 津波ルアーズの売り上げのことを考えるなら、実は未曾有のピンチと言ってもいいくらいのここ一年余り。来年はメキシコなんて行けそうになくて、玉越さんと行った今年のメキシコ遠征は最後かもしれないなんて。30周年はおろか、5年先の25周年さえ見えない。まあ、この20年と言うもの、いつだって先なんか見えたことないんだから、それは当たり前と言えば当たり前ではある。最初はメキシコに行けるなんて思いもよらなかったから、振り出しと言えば振り出し。土台この20年がそもそも奇跡のようなもの。

 

 そうだとしたらば、玉越さんと行って、是が非でも撮りたかった映像が撮れたと言うのは、これはひょっとすると奇跡中の奇跡なのかもしれない。玉越さんに「行きます」と返信をもらった日は本当に嬉しかったし、メーカーとしてではなく自腹で映像に出資してくれると聞いた時には涙ちょちょぎれそうだった。そんな経緯のDVDは年末リリース予定。仮題「Leyenda en Vamonos」。

 

Plugger's High前夜、玉越さんの65cm 12lbキャッチの祝賀パーティーで。玉越さんのこんなパーティーに出席出来るだけでも光栄。あらためてあらためておめでとうございます。

 

 ところで、執拗にメキシコ、メキシコって言うようだけれど、これがどのくらい俺の、つまりは津波ルアーズのモチベーションやスキル、それからインスピレーションにつながっているか、そこには俺だってはかり知れないくらいの大きな何かがあるということを声を大にして申し上げておきたい。これがなければ、津波ルアーズの大部分のルアーやカラーリングはなかったと言っても過言ではないほど、かの国への渡航とそして釣りは俺をインスパイアし続ける。それは投資であり財産。無駄と思えることが俺がやって来たことで、一見無駄と思えることがそれを支えるのは当然の成り行きか。今あえて言う、Viva Mexico!

 

Photo:Ichi tetokaのドアの向こうに見えるのはプロデューサー河原くん。Plugger's Highってタイトルは、「ずいぶん前から、もし自分が津波ルアーズのイベントをやることがあったら、つけようと思ってた」んだそう。「だからみんなが普通に使ってくれてるのが嬉しいです」とのこと。すごく良くできたタイトルだと俺は思ってたから、ずっと温めてたのには納得。それに「もしやることがあったら・・・」なんて彼が考えていたことは、イベントを立ち上げようとするその時に彼が使った俺に対する「愛」なんていう言葉が「マジ」だと思えなくもない。それはとてもありがたいこと。


 それはさておき、そんな中、周辺から湧き起こったのが20周年の二つのイベント、津波ジャンボリーPlugger's Highだったから、ここには複雑で神妙な思い入れがあった。

 

Photo:Ichi Plugger's Highのプロデューサー河原君と、音楽=バンドを通して二十数年の付き合いの岸。今回配ったCD-Rアルバムをプロデュースしたのは岸だったから、これは奇しくも俺をプロデュースする二人のツーショット。

 

 津波ジャンボリーはカミオカが言い出しっぺで、俺と彼を中心にアイデアを出し合って出来上がったのだけれど、Plugger's Highの方はその津波ジャンボリーに触発された河原君のアイデアでほとんどが出来上がっていて、そこに一生懸命俺が追随する形だったというのが本当のところ。もちろん津波ジャンボリーに引き続きカミオカの献身は言わずもがな。ただ、そこには彼らだけではなく、わけのわからない20年というものの胎動のようなものも確かにあって、それらが渾然一体となって津波ルアーズを押し立てた。俺だけでは当然実現しなかったと言っていい。

 

Photo:Ichi 横浜在住だった岸がこのところ関西に帰って来ていることも、そんな「胎動」の一つだったんじゃないのって思えなくもない。ここ数年、いつの間にか俺が音楽的に頼っているのは、誰あろうこの男なのだから。

 

 そうしてPlugger's Highはいろんな人を巻き込んで面白いくらいに膨張あるいは暴走を始めた。苦労も面倒もなくはなかったが、結果楽しくないはずがなかった。トークショーで三浦さんが俺に問うた「好きなことを仕事にして辛いことはなかったですか?」の答えそのまんまに、辛いこともあるけれどそれにも増して面白くて楽しいことがそこにあった。

 

Photo:Ichi 河原君の可愛いお二人の娘さんもワークショップの図。

 

 ただ一つ気になったのは、思ってたよりもトップウォータープラッガーの来場数が少なかったこと。(あくまで思っていたよりもということではあるけれど)コラボしていただいたアーティストやミュージシャンや、その他訪れた外部の人たちのシンパシーは存分に感じることが出来たのに、内側とも言えるトップウォータープラッガーたちのパワーはそれほど感じられなかった。もちろんそれは俺の求心力不足でもあるわけだから、これにはちょっとしたショックを受ける。

 

Photo:Ichi うちのプラグを飾ったショーケースの上の河原作のカクテルBLACK-BATH。このネーミングってブラックサバスをパロったものだったのね?今頃気づく俺。

 

 それをプロデューサー氏に打ち明けると「釣り人しか来ないよりは、いいんじゃないでしょうか。ベクトルが外向きですから!」と。これには妙に納得して、そして救われる。

 

 そういうアピールを外向きにしていくことこそは俺の本分なのかもしれないね。閉じられた世界ではあるものの、だからこそ発信すべき、つまりは表現すべきだ。音楽がそうであるように。理解されなければ理解してもらうまで。

 

Photo:Ichi 今回もしつこくライブペイントの俺

 

Photo:Ichi tetokaの外に置かれたドラえもんの後頭部に誰かの名前。

 

Photo:Ichi 骸骨を描いたプラグのコレクション。これもメキシコツアーの産物。彼の国で骸骨は決して不吉じゃなく、むしろハッピーなものとして描かれることが多い。

 

Photo:Ichi ほとんど借り物の津波ルアーズのヴィンテージ

 

Photo:Ichi TSBにもこんな風にに並べると見応えあり。こうして見るとTSBにも変遷がある。

 

 展示した津波ルアーズの20年を感じさせるプラグたちは、俺がわずかに所有するものと、ほとんどは太田隊長やCrawlerイノウエ、それからカミオカやナカシマに借りたもの。なぜなら12年前の火事でほとんどは焼失してしまっているから。それにしてもなかなか壮観ではあった。重ねれば重ねるほどに、曲がりなりにも歴史は刻まれて行くのだ。これまで作って来たプラグを、塗って来たカラーパターンを、こうしてまじまじと眺めることなんてなかったんだけれど、そうしているとどれもが悪くないなと思えて、不思議と愛おしくなって来る。

 

Photo:Ichi tetokanのご飯。これ旨かった。800円なり。

 

Photo:Ichi tetokaの外観。左端はお店の女番長=千絵子さん。右端はオーナーの手塚さん。

 

 それはtetokaという場所のせいもあるのかもしれない。ここにはどうやら魔力というか磁力のようなものがあって、飾られたプラグたちはその不思議な力をまるで静電気のように帯びて鈍く輝いた。人もまた同じような気がする。

 

Photo:Ichi

 

DJ Ryo-changとIke-chang(?)

 

 だからかどうか、DJもライブも充実。DJ群の選曲センスに俺は脱帽。東京組のDJには関西組のコロナも池田君も岸も押され気味だったか。新鮮だったのはどいちゃん、Ryo-changあたりだろうか?Ryo-changのエチオピア・ファンクなんて俺のハートを鷲掴みだった。考えてみれば、急ごしらえのPAにも関わらず、音がまるで悪くなかった、というよりむしろ良かった。

 

Photo:Ichi

 

 そんなに音量を鳴らせるわけではないのに、ライブも至極やりやすかった。俺はまたしても下手な歌を恥ずかしげもなく披露。ジャンボリーに続いてウクレレの弾き語りとか。このところこれが癖になりつつはある。目指すのはヘタウマ。MCでも言ったけれど、音楽って止めるとか止めないではなくて、そこにあるものだとこの頃ことに思う俺。

 

Photo:Ichi

 

 本職がドラマーの岸は今回リッケンバッカーのベースを弾く。これはやつの自慢のベースで、これまではちょいちょいレコーディングでこれを弾いているのだけれど、人前でこれを演奏するのはおそらく初めてではなかったか。「調整がめんどくさいからみんな使わないんですよね」と最近俺に語った時のやつの表情は、なんだか嬉しそうだった。ベーシスト池田のいない二日目にはコロナのベーシストにも急遽抜擢。

 

Photo:Ichi

 

 大阪から参戦のコロナは顎足枕自腹、そしてノーギャラ(キャスト全員そうなんだけど)。数年前から一緒に演ることが多くなったりょうちゃん、そしてあっちゅん、池田君とは、これも何かの縁なんだろう。本人がどう思うかはいざ知らず、りょうちゃんの天然性テキトー具合というのは、これはもう天才の域で、そこから繰り出される意表を突いたメロディーだとか、ユニークな歌詞だとか、これがかなりいけてしまっているのは不思議であるとしか言いようがない。ま、それをして才能と言うのだろうけど。「かへる総理」は名曲だ。

 

photo:ichi  うちの義兄と義姉とそして甥っ子

 

photo:ichi  アーティストコラボの面々とはほとんどが初めて。この人はHaseさん。

 

photo:ichi  駆けつけたレスイズモアのタカハシと、同じ伊丹市出身ということで河原くんとも盛り上がったカミオカ

 

目黒からお越しのBass Pond 松井氏。シャンパンの差し入れをありがとう!

 

イベント先行発売の20thイノシシ(HEADZではソニック・ウリボウとのニックネームが付いたらしい。これは絶妙のネーミング)来年の干支でもあるイノシシだから、一般リリースは12月としました。しばしお待ちを。

 

コロナ、そしてトップウォータープラッガー、そして付け髭、付け鼻のプロデューサー。彼らの乗りが俺は好き。

 

この日のために作ったマーブルプラグ群。これまた壮観。

 

photo:ichi  新作グリップ(プロトタイプ)はPlugger's Highが初公開。なんとネック型。当然ソニックマスターとはベストマッチ。

 

Photo:Ichi この人、あのSAKURA印のサクラ釣竿の櫻井さん。御曹司。めちゃめちゃ津波ルアーズとPlugger's Highを評価してくれた彼でした。実際に買っていただいたし。

 

photo:ichi  20周年記念Teeあります。欲しい人、メール下さい。もしくはディーラーにお問い合わせを。

 

photo:ichi  三浦さんとトークショー

 

 トークショーだけでなくいろんなことでヘルプいただいた三浦さん(Basserの初代編集長のこの人なのに、同日開催のBasser All Star ClassicというそのBasserのイベントをほっぽって来てくれた)は、今では俺の良き理解者の一人。三浦さんはじめ、河原君、岸・・・俺を俺以上に評価してくれる人たちが俺の周りにはわずかながらおりまして、それが胎動を巻き起こす一つの要因であったのかも、って今思っている。粋人を絵に描いたようなこの人はもはやなんだか俺の心の支えとなりつつあるのだ。もっと早くに知り合いになっていたら、なんて三浦さんは言うけれど、そんなに前ならここまでお互い親密になれなかったのかもしれないと思ったり。縁とはえてしてそう言うものかなあと。

 

photo:ichi  なんとイカしたおじさんなんでしょう。アーティストコラボで参加いただいた八百板さん。この人にうちのルアーを描いてもらうことが出来るなんてなんとも光栄。

 

銀座の男爵(?!)と三浦さんと、悩みに悩んで額入りの俺のハンドペイントのカエル2匹を引き取った入江くん。三浦さんが手にするのはDJ AG(What's Loveのドラマー)がかけた西田佐知子。

 

photo:ichi  うちのキャップを買ってくれて、しかもそれを被って登場したたえちゃん。素敵。

 

 そしてイベントは二日目の夜、この人たちの登場でピークを迎える。誰あろう、しのちゃん、たえちゃんのT字路s!このところの超人気で忙しくて忙しくて、しのちゃんは好きな釣りにもほとんど行けていないにもかかわらず、レコーディングの合間を縫って、しかもシークレットでやって来てくれた。シークレットじゃなきゃ、今やこの人たちをこんな小さな箱で見ることなんて出来ないので、居合わせた人たちはとてもラッキーだった。現場はちょっと騒然とした空気だったもんね。

 

photo:ichi 

 

 それもそのはず、彼らの音楽ってこのところ見る度に良くなっている気がする。上り調子で勢いが止まらない。なんだか突き抜けている。俺が言うのもなんですが・・・。そんなT字路sのスーパーボーカリスト=たえちゃんが、俺の歌をして「優しい声」なんて言ってくれたりしたら、これはもう照れてしまう他はないのである。嬉しいけど。

 

いつものTじゃなくて、この日に限っては20にしてくれたたえちゃん。気が利きます。

 

 手弁当来てくれただけでなく、おまけに一緒に演らせてもらった。facebookにその映像(公開許可取得済み)があるので、ぜひご覧あれ。いつか一緒に演れたらなあ、って思っていた俺だったから、これは掛け値無しに嬉しかったし楽しかった。

 

 最後の曲「これさえあれば」の途中の、おそらくたえちゃんアイデアの仕掛け(そう言えば、曲の前に「ねえねえ、わかってるよね?」ってたえちゃんがしのちゃんに念を押してたっけ)には、俺はほとんど涙溢れかけていてこらえるのに苦労した。実は帰って映像見てちょっと泣いた。

 

photo:ichi  宴の終わり近くのtetokaはほのかに暖かい空気とうら寂しい空気が入り混じっておりましたとさ

 

アーティストコラボに参加していただくのがほとんど奇跡の伊藤桂司氏。そんな目玉となる作品を事務所に置き忘れて大慌てしたのは私です。翌日宅急便で届けてもらったけど・・・。そんな俺を嫌な顔一つせず笑って許した桂司さん。だからこその大家なんだろうと感心、そして反省しきり。

 

 そんなこんなで感動のうちに幕を閉じたPlugger's High。誰がなんと言おうと俺はやって良かったと思っている。グラフィックデザイナーの大家である、あの伊藤桂司(敬称略)をして「濃い」と言わしめたこのイベントは、tetokaでもきっと語り草になるはず。

 

Photo:Ichi

 

「来年もやって下さい」という三浦さんの言葉に思わず「はい」と肯いてしまった俺はアホなんだろうか。きっとそうなんだろうな。

 

photo:ichi  前列左からプロデューサー、三浦さん、千絵子さん、しのちゃん、たえちゃん、桂司さん、俺、岸、吉田真之市氏、カミオカ、タカハシ、りょうちゃん、八百板さん

 

 いやはや、みんな、本当にありがとう。愛してます。Peace!

 

photo:ichi  吉田真之市氏と伊藤桂司氏。彼らと出会えて光栄至極。吉田氏のバンド=Cave Gaze World、これいいよ。名前がちょっとだけ違うCave Gaze Wagonのことを俺は知っていたのだけれど、やっぱりそこにはこの人が関わっていたのだそう。たえちゃんもそのバンドのことを知ってたみたい。

 

 今日のところはこの辺で。

 

 あっ、今日はこれから難波屋でコロナミュージック with アンツモトキのライブあり。

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