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だいたい20年

 

 KINGYO、このカラーパターンを編み出した時、大げさに言うとちょっと小躍りしたもんだ。こんな色合いどこにだってない。パールゴールドに重ねてステインのレッドを半分塗り、青貝粉をサイドに散りばめる。レッドの下からゴールドが透けているのが味噌。ゴールドベースのカラーパターンってとかく趣味が悪くなりやすいものだけれど、こうするとさしていやらしくもなく、しかし色気がまるでないでもなく、それにどこか和風でもあり、かつシンプルである。さらには釣れそうだ。誰が言ったか「金魚みたい」・・・それをそのままカラーパターン名にした。

 

 最初はもちろん受けが良かった。TSBほどではないもののちょっとしたヒット。これをコレクションする人まで現れたくらい。誰あろう、元スーパーブッシュのカリスマ店長で現レスイズモアのタカハシがそうだった。それでもいつの頃からかその人気は新色に押され陰りを見せ始める。いたしかたない。どんなカラーだってそうだから。でも、このKINGYOはそれなりにやはり俺の記憶の端にしっかりと残っていて、いつか復活する時を待っているのだ。それが今回のイベントということ。

 

 

 Fire RedはジャンボリーのMighty Arrowにもやっぱり塗った。ソリッドカラーって何かと難しい。凝っていないと見られてもしょうがないし、その分受けも確かに良くはない。それでも塗るのには訳がある。そこには必ずと言っていいほどストーリーがあるのだ。Fire Redも言わずもがな。

 

 そしてMighty ArrowのFire Redにはちょっとしたアドバンテージがある。アルマイトで着色したブラックのプロップがよく似合うから。レッド&ブラックのコントラストって特別だと常々思うのだ。関係ないけれど、30年あまり昔、今は亡きバーボンハウスという梅田の老舗ライブハウスに俺がデビューした時、対バンが「赤と黒」っていうバンドだったね。

 

 今じゃ知らない人もいると思うので補足しておくと、Mighty Arrowはその昔一世を風靡した。一つにはこれほど存在感のあるバズプロップを装備したWスウィッシャーがそれほどなかったことが要因か。また、普通にジャークしても、バズベイトくらいの速さで引いても釣れたが、インパクトがあったのは超スローにただ引きするメソッドである。これがとにかく釣れた。

 

 実はこのメソッド、そもそも作り手の俺が意図していたことではなくて、リリース後にユーザーに使われるうち広まっていったもの。ステンレスのシャフトとアルミのプロップがゆっくりこすれることで生まれる「ヒュルヒュル」とか「ヒュンヒュン」とか「ヒンヒン」とか、まるで虫が鳴くようなサウンドが効くというのがもっぱらの噂になった。

 

 ま、20年もやってるといろんなことがある。そうそう、おとというちのバンドの岸と飯を食いながら、20周年ではなくて21周年ではないの?という話になった。色々と昔のバンドのことを話しているうち、「ガイアコテカって確か97年です」と岸。「んっ?俺がルアーを作り始めたのはまさにその時やねんけど」と俺。う〜ん、21年?そうかもしれない。まあいい、だいたい20年だから。

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