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リー・コニッツが鳴る早春の宵

 

 男五十三にしてリー・コニッツに興味を覚える。名前の響きは以前から気に入ってはいたし、なんだかそこにはビル・エヴァンズと同じような匂いを嗅ぎつけてもいた。トリスターノの影響下にあるという点でどうやらそれは間違っていなかったよう。

 

 まずはピアノレストリオを聴く。ジャズにおいては少々変則的な形態ではあるものの、ソニー・ロリンズのそれが好きな俺にはおあつらえ向きかもしれない。しかし、ソニー・ロリンズとはある種対極。あからさまなブローも泣きもなくセンシティブでクールな印象のその演奏は、間が緊張感を生むこの編成にさらなる緊張感を生むのだ。

 

 俺にはまだまだ知りたいと思う世界がある、そう思わせてくれる音楽がある、とリー・コニッツを聴きながら思う早春の宵。

 

 

 そんな本日は九州の還暦御大からの報告あり。Slapphappy Beaver 3rdの二番乗りはこの人=伊東さんである。還暦の御大が真新しいプラグでこの時期に二番乗りをかっさらってしまうということには、もちろんシャッポを脱がざるを得ないのだけれど、同じくこの時期に5バイトというSlapphappy Beaverの威力も特筆に値すると思っている。そしてこれの威力に懐疑的だった還暦御大がどうやら開眼したことについては、俺としても非常に嬉しいのである。

 

 猫にマタタビよろしく、バスはSlapphappy Beaverの巧妙な誘惑にフラフラと引き寄せられて、そしてついついパクッとくわえてしまう。そう、「ついついパクッ」は言い得て妙だ。

 

 そんな御大に感化されてか、それとも春の匂いにつられてか、ここ数日はプロトタイプのテストで淀川の例の溜まりに毎日のように通う俺なのだけれど、そろそろ実際の釣りに行ってもいいかなと今年はいつになく早くにそう思っているところ。

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